2017年3月11日土曜日

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 荒川 和久

既婚者こそ必読の独身研究家による日本の未来展望

 本書の始まりは「約20年後、人口の半分が独身という国に日本はなる」
という国立社会保障・人口問題研究所の推計からスタートします (p3)。
日本の「ソロ社会化」は不可避であるが故に、
ソロで生きる力をつけるべき、というのが本書の一貫したテーマです。

 本書は豊富なデータを駆使し、生涯未婚率が増え続けていること、
9割が結婚したいというデータは嘘であること、
3組に1組が離婚する時代(=結婚してもソロに戻る)である、
といった現代日本の現状を分析します。

 面白かったのは、江戸時代の離婚率は世界トップクラスだったということ。
江戸時代は離婚も多く、再婚も活発だったらしく、
筆者は
「明治以降西洋列強も追いつこうと西洋的な婚姻制度を
導入したことが間違いだったのではないかと、そう思わずにはいられない。
大正昭和にかけて、確かに離婚率は減り、皆婚状態になったが、
そもそも日本人には合っていないのだ。」(p155)
と今の日本人の未婚率・離婚率の上昇を日本の本来の姿と分析します。

 本書からは、ソロ社会は孤立社会ではない、ソロで生きるには人とのつながりが前提、
とソロ社会が決して暗い社会ではない、というより、
暗い社会にしてはいけない、という強いメッセージを感じます。

 私自身、未婚の中年男性であり、本書の主張には共感するところ大です。
むしろ、本書はもしかしたらソロになるかもしれない既婚者こそ
読んでほしい一冊かな?と思います。
(特に、結婚しないと一人前じゃない!と説教する「ソロハラ」の人は必読!)

本書構成

<目次>
第1章 増えるソロで生きる人たち

第2章 ソロで生きる人々を許さない社会

第3章 男たちは嫌婚になったのか

第4章 結婚してもソロに戻る人たち

第5章 ソロたちの消費

第6章 ソロ社会の未来

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