本書に一貫して流れる論旨は、「たとえ世界経済が停滞しても日本だけは勝ち続ける!」という力強い言葉です。 筆者は、自身を「私は慎重な楽観主義者である」(p17)と定義した上で、巷にあふれる日本悲観論者を切って捨てます。
本書の構成は下記の通りです。
序章 あらゆる分野で世界を牽引していく日本
第1章 経済に不透明感がぬぐえない米国
第2章 負のループから抜け出せない欧州、中国、中東、ロシア
第3章 安倍政権が国内外に風穴を開ける
第4章 日本金融の底力が世界に認められる非
第5章 日本一人勝ちの世界がやってくる
まず、コロンビア大学のデビッド・ワインシュタイン教授の指摘を引用する形で、日本の政務債務1200兆円がうそであることを皮切りに、「長期資金を組めるのは日本だけ」「高齢者も日本の起爆剤」といった日本がこれから一人勝ちする理由を淡々と述べる一方、米国・欧州・中東・ロシア・中国での経済の先行きは危ないと警鐘を鳴らします。
また、筆者は「貧国ロシアが北方4島を返還する」「北朝鮮拉致被害者の大量帰国が実現する」(p140)といった、大胆かつ本当に実現すればまさにハッピーな予言を行っています。(正直、この辺は論理の詰めがあまり精緻ではないかなと思いましたが。)
本書の性格上、日本の悲観的な一面にはあえて触れていないという面もあるかとは思いますが、筆者も述べているように「日本経済がこのままダメになるという悲観論にどれほど理があるでしょうか。」(p18)。ここは冷静になって、本書を材料に日本の明るい未来を考えるという意味では参考になる一冊だと思います。

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