歴史戦に勝つには必読の書
2月22日・竹島の日を前にして、再読しました。
本書のサブタイトルは「日本がこれからも敗戦国でありつづける理由」
とショッキングなものになっています。
また、序章の書き出しも「安倍首相は歴史問題を解決できない」
という文言からスタートし、歴史問題の解決が容易でないことを伺わせます。
その理由を、ヨーロッパの歴史を遡り、いかにしてヨーロッパ近代は成立したか、
日本以外すべての国が戦後レジームからの脱却 (= 日本を敗戦国のままにさせる体制)
をなぜ望まないか?を丁寧な筆致で解説したのが本書です。
本書の構成は以下の通りです。
序章 安倍内閣が「歴史問題」を解決できない理由
第1章 近代の前提――歴史問題を解決させたくない
第2章 ウェストファリア体制と反近代の衝動
第3章 ヨーロッパ近代の成立と身勝手な「文明」の押しつけ
第4章 総力戦では歴史認識こそが最大の武器
第5章 日本は敗戦国から抜け出せないのか
終章 敗戦国から抜け出す方法
本書を通読してまず感じたのが、宗教戦争を通じて殺戮を繰り返してきた欧州が、
ウエストファリア体制を確立するにあたり、
「異教徒を殺さなくてよい」(p84) という価値観にたどり着くまでに、
どれだけの時間、命が費やされてきたか?という歴史の闇の部分です。
また、アメリカ合衆国が「非ウェストファリア型国家」であり、
そのアメリカが戦後日本に行った「相手の国家体制の完全崩壊、
復讐裁判による悪魔化、そして二度と刃向かえないほど牙を剝く」(p157)
という行為がどこから来るのか、についても詳細な分析があります。
本書のタイトルはショッキングなものではありますが、
その理由は本書を読婿とによって理解できました。
日本が敗戦国から抜け出すことは簡単ではありませんが、
いずれは抜け出さなくてはいけないと思います。
そのためにも、本書に記載されていることを理解し、
考えることが重要かと思います。
(まずは、日本の歴史教科書・歴史教育から何とかしなければ!
と思いますが。。。。)

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