トランプ登場後の中国についてを問題提起した良書
中国四川省出身の石平氏、台湾出身の黄文雄氏の対談形式の本です。
トランプ大統領登場によって、習近平体制の中国がどうなるか?
についてを予測した本です。
構成は以下の通りです。
第1章 トランプ大統領で激変する米中とアジア情勢
第2章 トランプショックで中国経済は破綻する
第3章 崩壊する中国外交
第4章 2017年、権力闘争から始まる中国大乱
第5章 世界急変で日本が中国を叩き潰す
本書の論旨として一貫しているのが、「中国経済は近々破綻する」
「中国外交、対外投資は失敗続き」といった中国悲観論的なトーンです。
対談形式であるが故に、テーマを突き詰めるというより、
問題提起的な論調になっています。
両氏の見方も異なる点が多く、中国問題を多面的に眺めるには
最適の良書と思いました。
自分が興味深かった指摘は、黄氏の述べている
「仮に、中国が南シナ海の支配を確立したとしても、それを守るためにはさらにその外洋まで出ていって守らなくてはならなくなる。」(p45)
「それは要するに、一時的に中国が南シナ海を抑えるかもしれない、ということにすぎません。中国のこの数千年の歴史を見るかぎりでは、領土や勢力圏を拡大しても、結局守りきれないで終わる、ということの繰り返しなのです。むしろ、それが遠因となって王朝が滅んだりしています。」(p47)
というところです。
今現在でさえ、膨大な軍事費・治安維持費を負担している中国の現状をみれば、なるほどという指摘だと思いました。
中国経済は破綻する、と言われて久しいですが、未だ破綻はしていません。
ここら辺が、資本主義でない「社会主義統制経済」だからと言えるでしょう。
それでも、中国経済は持ちませんよ!
というのを主要テーマを網羅しながら解り易く書いているのは、
二人の論客のなせる業かと思います。

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