2020年6月27日土曜日

教養として知っておきたい33の経済理論 大村 大次郎

経済学に興味をもったら最初に読む本


私は大学で経済学を専攻したのですが、
最初はなかなかとっつきにくい学問だと思いました。
数学が苦手な人などは、数式がでてきた時点でアウトという人もいます。

そういう意味では、本書のような入門書を最初に読んでから、
次のステップで専門書に取り組んだ方が理解しやすいかと思います。

最初にコンコルド理論やゲーム理論など興味を引きそうなトピックスから入り、
経済学の祖であるアダム・スミスへとつなぎ、
MMTやピケティまでカバーするという構成は見事です。

この手の本の特性として、それぞれの経済理論の深入りは困難ですが、
それぞれの経済理論のとっかかりとしてはわかりやすくまとまっています。

ケインズやフリードマンといったビッグネームを名前しか知らない人は、
本書が経済学の入門としては良いかと思います。

2020年6月23日火曜日

マンガでわかる最強のFX入門 吉村 佳、安恒 理

FXへの最初の一歩


FXの入門書は数多くありますが、本書はその中でも、
全くFXの知識のない人が読んでもわかる内容になっているかと思います。

マンガのパートの後、それに付随する内容を文章で説明するスタイルで、
文章は図表も多くわかりやすいです。

「FXとはなんぞや?」というレベルの方が読むか、
多少のFXの知識はあるが、
もう一度知識を整理したい人が読むには適した本かと思います。

逆に、実際にどこに口座を開いて実際にはこう取引して...
みたいな本は次のステップで別の本に当たった方が良いですね。

2020年6月22日月曜日

日本人の武器としての世界史講座 茂木 誠

日本人が必要な教養としての世界史を学ぶ


本書のまえがきには
"歴史観を明確にして世界史をザックリ切ってみました"
とありますが、まさにその言葉通りの本かと思います。

取り上げているのは現代の日本に関係の深い項目です。
中国・韓国、一神教の世界 (欧州、米国) がそれで、
今まさに、国際情勢で問題になっていることを理解するために、
本書で述べられていることが役に立つかと思います。

なぜ、中華思想なるものが存在するのか?
アメリカ合衆国の本質とは何か?
この辺は歴史的アプローチと歴史観がなければ、
全く理解不能であることを改めて痛感致します。

平易な言葉で書かれているので、
あっという間に読めてしまう本ですが、
内容的にはかなりヘビーな本かと思います。

2020年6月14日日曜日

メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本 渡瀬 裕哉

米国の保守政治について理解を深められる本


まず理解しなければいけないのは、
本書のあとがきにも書かれているが

" 筆者からしてみれば、いい加減、日本のメディアも識者も、アメリカには保守とリベラルが存在するということを認識すべきと言いたい 。(p190)"

ということです。

日本の報道はリベラル一辺倒であり、新聞やTVのみを見ている人は、
トランプが当選した理由も未だに誤って認識しているだろうし、
ましてやアメリカ政治を包括的に見るなんてのは無理であることは、
本書を読み進めていけばわかるかと思います。

そして、トランプ政権の本質は「共和党保守派の行動」を
ウォッチしないとわからないのですが、
この辺の背景などは本書を読み進めていくうちにわかります。

難しいテーマを扱っているにも関わらず、
非常にわかりやすい筆致で書かれているので、
一気に読んでしまいました。

なお、渡瀬氏は "チャンネルくらら" でも
アメリカ政治をわかりやすく解説しており、
こちらも必見かと思います。

2020年6月8日月曜日

儲かっている社長はなぜ神社に行くのか? 仕事の神様大事典 瀧音 能之

「業界の神様」について学べる


本書のタイトル「儲かっている社長はなぜ神社に行くのか?」というのは、
本書の内容を考えると若干ミスリードという感じは致します。

というのも、本書のメインはPart1の「業界の神様」にあるからです。
こちらの章では、金融・小売・卸売業界から始まり、
水産・農林業界へ至るまで、様々な業界の神様を取り上げています。

しかも、建設の神様・聖徳太子といった誰もが知る神様から、
キノコの神様・大戸道命/大戸辺命といった
一般にはあまり馴染みのない神様まで幅広く網羅し、
基本的に見開き2ページにコンパクトにまとめています。

Part2では「企業の神様」として、企業内神社を取り上げています。
多くは我々一般人が参拝することはできませんが、
雪印メグミルク株式会社の勝源神社など一般公開している神社もあります。
公開・非公開といった情報が含まれているのは、
神社巡りを趣味としている人にはありがたいことろです。

Part3では「経営者が信仰する神社」がいくつか取り上げられています。

本書のタイトルだけ見るとスピリチュアル系な内容かと想像しますが、
実際は多くの神様を仕事という観点から分類・解説している良書かと思います。

自分の興味ある業界、所属する業界の神様は?
といった読み方も面白いですね。

2020年6月1日月曜日

知識ゼロからの戦争史入門 祝田 秀全

古代から現代までの戦争をカバー


本書は漢の匈奴遠征からクリミア危機まで、
古代から現代までの戦争史をコンパクトにまとめています。

それぞれの項目は、見開き2ページにまとまっているので、
非常に読みやすい構成になっています。

また、そういった構成上、
自分の興味がある戦争からチェックできるのもありがたいところです。

本書は戦争を軸に書かれた本ですが、
「大使館・外交官制度はイタリア戦争から始まった!」
「正露丸はロシアを征伐するからもともとは征露丸」
といったトリビアも満載です。

ただ、本書の内容は結構濃いので、
本当に世界史の知識がゼロだと難しいかな?
逆に言えば、それだけ内容が濃い本だとも言えますね。