2017年5月23日火曜日

トランプ革命で復活するアメリカ 日本はどう対応すべきか 藤井厳喜

トランプ政権誕生の背景を丁寧に解説した良書

 本書はトランプ政権誕生を早くから予言していた藤井厳喜氏による著書。

 第1部は「2016年アメリカ大統領選挙の内幕」というタイトルですが、
一貫して論じているのは
「MSM (=メイン・ストリーム・メディア)の恐るべき情報操作」
「ヒラリーは既成政治のインサイダーでグローバル資本の味方」
ということです。

 MSMの情報をもとにしている日本の報道のみを見ていたら、
トランプ勝利は番狂わせと映るでしょうが、
本書を精読すれば、トランプ勝利がむしろ必然であることが理解できます。

 第2部は「月刊日本」のアメリカ・ウォッチングからの抜粋集ですが、
こちらが秀逸です。第2部は「トランプ現象を招いたオバマ時代」という
タイトルですが、オバマ時代がいかにダメで、何故アメリカが混迷したのかを
丁寧に解説しています。

 特に、2012年2月号の「米大統領予備選 リバタリアン、ロン・ポールの挑戦」
(p193~p202)は秀逸な分析であり、2012年のロン・ポール氏の善戦に、
既にトランプ政権誕生の萌芽が読み取れるというのは、
改めて読み返すと非常に参考になります。

 本書は352ページの大作であり、読みごたえありです。


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