トランプ政権誕生の背景を丁寧に解説した良書
本書はトランプ政権誕生を早くから予言していた藤井厳喜氏による著書。
第1部は「2016年アメリカ大統領選挙の内幕」というタイトルですが、
一貫して論じているのは
「MSM (=メイン・ストリーム・メディア)の恐るべき情報操作」
「ヒラリーは既成政治のインサイダーでグローバル資本の味方」
ということです。
MSMの情報をもとにしている日本の報道のみを見ていたら、
トランプ勝利は番狂わせと映るでしょうが、
本書を精読すれば、トランプ勝利がむしろ必然であることが理解できます。
第2部は「月刊日本」のアメリカ・ウォッチングからの抜粋集ですが、
こちらが秀逸です。第2部は「トランプ現象を招いたオバマ時代」という
タイトルですが、オバマ時代がいかにダメで、何故アメリカが混迷したのかを
丁寧に解説しています。
特に、2012年2月号の「米大統領予備選 リバタリアン、ロン・ポールの挑戦」
(p193~p202)は秀逸な分析であり、2012年のロン・ポール氏の善戦に、
既にトランプ政権誕生の萌芽が読み取れるというのは、
改めて読み返すと非常に参考になります。
本書は352ページの大作であり、読みごたえありです。
2017年5月23日火曜日
経済は地理から学べ 宮路 秀作
一気に読める地理の副読本
本書は、「立地、資源、貿易、人口、文化」の視点から地理を読み解いたものです。
今話題の地政学を学ぶ上での前提の知識を得るにも最適の本かな?と思います。
印象的なトピックスはいくつかありますが、例えば17の
「アルミニウムがわかれば、資源大国がわかる」(p102~p107)。
アルミニウムの原料であるボーキサイトのとれるところは?
→(熱帯土壌)
アルミニウムを作るには?
→(大量の電気が必要)→ 水力発電がさかんな国が有利
といったように、明快な論旨で展開していきます。
一つ一つのトピックは短めで簡潔にまとめられているので、
ややロジックが粗い箇所もありますが、
地理を横断的に学ぶにはよいかと思います。
本書は、「立地、資源、貿易、人口、文化」の視点から地理を読み解いたものです。
今話題の地政学を学ぶ上での前提の知識を得るにも最適の本かな?と思います。
印象的なトピックスはいくつかありますが、例えば17の
「アルミニウムがわかれば、資源大国がわかる」(p102~p107)。
アルミニウムの原料であるボーキサイトのとれるところは?
→(熱帯土壌)
アルミニウムを作るには?
→(大量の電気が必要)→ 水力発電がさかんな国が有利
といったように、明快な論旨で展開していきます。
一つ一つのトピックは短めで簡潔にまとめられているので、
ややロジックが粗い箇所もありますが、
地理を横断的に学ぶにはよいかと思います。
2017年5月7日日曜日
日本をダメにするリベラルの正体 山村 明義
リベラルは何故ダメなのか?という問いへの1つの回答がここに
米大統領選でトランプ氏が勝利しました。
"そこにはアメリカの「保守」と「リベラル」の鋭い対立があったことは、
多くの識者が指摘していますが"(p16)
とリベラル崩壊の理由、および、リベラル崩壊後の世界を描くことから
本書はスタートします。(第一章 「リベラル崩壊後」の世界)
第二章では、日本のリベラルが嘘とダブルスタンダードを軸にすることから、
一般の人からそっぽを向かれ始めたことを豊富な事例とともに紹介しています。
以降もリベラル凋落の分析、リベラルから保守への攻撃がお粗末である、
と言った感じで本文は続きますが、
終章である第七章では、「本当のリベラリズムは神道にある」
と題し、思想が混乱した中での、日本人が持つべき思想について
筆者としての提言を行っています。
個人的にも、一神教の「不寛容」を超越する日本の思想という観点は、
世界が混沌としている中、人類のとるべき道の回答が隠されているのでは?
という思いを強く致しました。
本書は、「リベラルと言うのは、言ってることは正しいかもしれないが、
何だか胡散臭い」と思っている方に是非読んどほしい一冊と思いました。
米大統領選でトランプ氏が勝利しました。
"そこにはアメリカの「保守」と「リベラル」の鋭い対立があったことは、
多くの識者が指摘していますが"(p16)
とリベラル崩壊の理由、および、リベラル崩壊後の世界を描くことから
本書はスタートします。(第一章 「リベラル崩壊後」の世界)
第二章では、日本のリベラルが嘘とダブルスタンダードを軸にすることから、
一般の人からそっぽを向かれ始めたことを豊富な事例とともに紹介しています。
以降もリベラル凋落の分析、リベラルから保守への攻撃がお粗末である、
と言った感じで本文は続きますが、
終章である第七章では、「本当のリベラリズムは神道にある」
と題し、思想が混乱した中での、日本人が持つべき思想について
筆者としての提言を行っています。
個人的にも、一神教の「不寛容」を超越する日本の思想という観点は、
世界が混沌としている中、人類のとるべき道の回答が隠されているのでは?
という思いを強く致しました。
本書は、「リベラルと言うのは、言ってることは正しいかもしれないが、
何だか胡散臭い」と思っている方に是非読んどほしい一冊と思いました。
トランプ革命で甦る日本 西村幸祐, ケント・ギルバート
トランプ政権誕生後の日本のとるべき道を探る
保守派の論客として名高い西村幸祐氏と、
日本応援団長とも言うべきケント・ギルバート氏による対談形式の本となります。
本書の論旨を一言でいえば、トランプ政権誕生により、
日本は防衛を中心とした分野でより多くの負担を求められる、
しかし、これがむしろ日本が真の独立国となるチャンスである!
と言ったところでしょう。
ケント氏の述べている
「自立した国家になっていただいて、素直にみなさんが喜び合える、
そういうオリンピックにして頂きたい。
ですから、第九条の改正というのは二〇二〇年の東京オリンピックの為の
準備の一部なんですよ。」(p218)
という言葉に本書の提言が凝縮されているかと思います。
もちろん、その結論に至るまでに、マスコミが選挙結果を誤った背景
(ヒラリーが勝つと大外れの予言を行ったマスコミ)や
超大国アメリカの衰退の分析といったところにも読むべきところは多いです。
現在の日米関係の問題や日本の進むべき道を今一度考えるには良書と思います。
本書の目次は以下の通りです。
【目次】
序章 トランプ「大逆転」の舞台裏
第一章 日米関係のメルクマール
第二章 グローバリズム vs. 国家の復権
第三章 超大国アメリカの衰退
第四章 トランプ就任後の世界秩序1 中ロ脅威論のウソ
第五章 トランプ就任後の世界秩序2 EU解体とイスラムへの対応
第六章 トランプ就任後の世界秩序3 海洋国家・日本の地政学
第七章 戦後体制の終焉と21世紀の「脱亜論」
終章 甦る日本と2020年東京オリンピック
保守派の論客として名高い西村幸祐氏と、
日本応援団長とも言うべきケント・ギルバート氏による対談形式の本となります。
本書の論旨を一言でいえば、トランプ政権誕生により、
日本は防衛を中心とした分野でより多くの負担を求められる、
しかし、これがむしろ日本が真の独立国となるチャンスである!
と言ったところでしょう。
ケント氏の述べている
「自立した国家になっていただいて、素直にみなさんが喜び合える、
そういうオリンピックにして頂きたい。
ですから、第九条の改正というのは二〇二〇年の東京オリンピックの為の
準備の一部なんですよ。」(p218)
という言葉に本書の提言が凝縮されているかと思います。
もちろん、その結論に至るまでに、マスコミが選挙結果を誤った背景
(ヒラリーが勝つと大外れの予言を行ったマスコミ)や
超大国アメリカの衰退の分析といったところにも読むべきところは多いです。
現在の日米関係の問題や日本の進むべき道を今一度考えるには良書と思います。
本書の目次は以下の通りです。
【目次】
序章 トランプ「大逆転」の舞台裏
第一章 日米関係のメルクマール
第二章 グローバリズム vs. 国家の復権
第三章 超大国アメリカの衰退
第四章 トランプ就任後の世界秩序1 中ロ脅威論のウソ
第五章 トランプ就任後の世界秩序2 EU解体とイスラムへの対応
第六章 トランプ就任後の世界秩序3 海洋国家・日本の地政学
第七章 戦後体制の終焉と21世紀の「脱亜論」
終章 甦る日本と2020年東京オリンピック
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