中国問題を様々な角度から斬る
本書の構成は以下の通りとなっています。
序章 中国共産党というモンスターを生み出してしまった「日本の失敗」
第一章 中国政治の真実は、どす黒い腐敗の巣である
第二章 インチキ・ウソだらけの中国経済の真相
第三章 戦後の主な日本歴代内閣の外交政策
第四章 安倍総理の国家戦略「セキュリティ・ダイヤモンド」
第五章 複雑怪奇な「中朝関係」の真相
本書のタイトルから想像すると、中国崩壊への道筋を一貫して説明する本かな?
と思いますが、実際には、上記構成の通り、中国問題についての様々な問題を
取り上げた本です。従って、現代中国の問題を学ぶ上での
入門書的な色彩も持った本かと思います。
本書のユニークなところは、日本の過去の政策と中国問題を論じているところで、
序章では「経済発展すると民主化する」という原則が中国に通用しなかった
日本の希望的観測の失敗を取り上げ、また、第三章では日本の主要な内閣での、
対中政策を解説します。
個人的に最も興味深かったのは第五章です。
本書では、「旧瀋陽軍区が全面的に北朝鮮を支援し、場合によっては、
北をコントロールしていると考えれば、すべて腑に落ちるのではないか。」(p220)
という仮説を展開しています。
中国国内政治が一枚岩でないことは周知の事実であり、
中国で核兵器を持つのは旧成都軍区、
従って、旧瀋陽軍区が自身の代わりに、北朝鮮に核を持たせた、
という著者の指摘は説得力があると思います。
中国問題を横断的に読む解くのに参考になる一冊でした。

0 件のコメント:
コメントを投稿