Brexitを軸に、欧州の問題点を浮かび上がらせる一冊
元産経新聞ロンドン支局長であり、現在はロンドンを拠点に活躍する
国際ジャーナリストである木村正人氏による、Brexitを軸に欧州問題を論じた一冊です。
本書は、「何故、英国はEU離脱を選んだのか?」という疑問に対し、
実際の取材や豊富のデータを駆使し、解説を加えます。
また、英国以外のEU加盟国における問題点にも鋭く食い込み、
解り易い解説を加えます。
上記のような性質の本からして、それぞれのトピックスについての考察は、
それほど多くの紙数を割けてはおりませんが、
難民問題、カタルーニャ独立、イタリアの五つ星運動、と言った
多くのトピックスを横断的に理解する意味ではむしろ解り易いと思います。
特別な知識がなくても、EUの問題を解り易く解説しているという点で、
とても優れた一冊かと思います。
2017年4月2日日曜日
日米対等 トランプで変わる日本の国防・外交・経済 藤井 厳喜
日本が真の独立国になるチャンス
トランプ政権誕生を適格に予言した著者による、
トランプ政権の政策解説、及び、日本のとるべき政策を提言している本です。
民主党寄りのアメリカメディアの情報をそのまま垂れ流す、日本のメディア
にのみ接していては、永遠に得られないであろう情報・論点が
詰まっている本であり、是非一読をお薦め致します。
本書の構成は以下の通りとなっています。
まえがき
序章・対米自立のチャンスがやってきた
第一章・新時代の日本の国防~アメリカの保育器から解放された時
第二章・外交は大丈夫か~情報を持たない日本がとるべき道
第三章・これがトランプ政権だ
第四章・アメリカン・ドリームが復活する
第五章・日本経済のゆくえ~環太平洋共栄圏は実現するか
あとがき~日本は、アメリカと対等な関係になれるか
特に重要なのは、本書での日本防衛に関する提言で、
「日本は自主防衛に舵を切って、防衛費を対GDP比二パーセントまで増やす。
そして次世代のハイテク兵器のリサーチ&ディベロップメント(研究開発)
に資金を投入して国産あるいはアメリカの兵器産業と共同で兵器開発を進める。
それと同時に、戦闘機やミサイル、航空母艦など最新鋭の兵器をアメリカから買う。」
(p28-29)というものですが、
本書を通読すれば、この主張がアメリカの国益・政策に合致し、
日本が国家として自立するためへの一歩となることが納得できるかと思います。
トランプ政権誕生によって世界が激変する予兆のある現在、
適格な現状把握の上でも必読の本かと思います。
トランプ政権誕生を適格に予言した著者による、
トランプ政権の政策解説、及び、日本のとるべき政策を提言している本です。
民主党寄りのアメリカメディアの情報をそのまま垂れ流す、日本のメディア
にのみ接していては、永遠に得られないであろう情報・論点が
詰まっている本であり、是非一読をお薦め致します。
本書の構成は以下の通りとなっています。
まえがき
序章・対米自立のチャンスがやってきた
第一章・新時代の日本の国防~アメリカの保育器から解放された時
第二章・外交は大丈夫か~情報を持たない日本がとるべき道
第三章・これがトランプ政権だ
第四章・アメリカン・ドリームが復活する
第五章・日本経済のゆくえ~環太平洋共栄圏は実現するか
あとがき~日本は、アメリカと対等な関係になれるか
特に重要なのは、本書での日本防衛に関する提言で、
「日本は自主防衛に舵を切って、防衛費を対GDP比二パーセントまで増やす。
そして次世代のハイテク兵器のリサーチ&ディベロップメント(研究開発)
に資金を投入して国産あるいはアメリカの兵器産業と共同で兵器開発を進める。
それと同時に、戦闘機やミサイル、航空母艦など最新鋭の兵器をアメリカから買う。」
(p28-29)というものですが、
本書を通読すれば、この主張がアメリカの国益・政策に合致し、
日本が国家として自立するためへの一歩となることが納得できるかと思います。
トランプ政権誕生によって世界が激変する予兆のある現在、
適格な現状把握の上でも必読の本かと思います。
2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊 澁谷 司
中国問題を様々な角度から斬る
本書の構成は以下の通りとなっています。
序章 中国共産党というモンスターを生み出してしまった「日本の失敗」
第一章 中国政治の真実は、どす黒い腐敗の巣である
第二章 インチキ・ウソだらけの中国経済の真相
第三章 戦後の主な日本歴代内閣の外交政策
第四章 安倍総理の国家戦略「セキュリティ・ダイヤモンド」
第五章 複雑怪奇な「中朝関係」の真相
本書のタイトルから想像すると、中国崩壊への道筋を一貫して説明する本かな?
と思いますが、実際には、上記構成の通り、中国問題についての様々な問題を
取り上げた本です。従って、現代中国の問題を学ぶ上での
入門書的な色彩も持った本かと思います。
本書のユニークなところは、日本の過去の政策と中国問題を論じているところで、
序章では「経済発展すると民主化する」という原則が中国に通用しなかった
日本の希望的観測の失敗を取り上げ、また、第三章では日本の主要な内閣での、
対中政策を解説します。
個人的に最も興味深かったのは第五章です。
本書では、「旧瀋陽軍区が全面的に北朝鮮を支援し、場合によっては、
北をコントロールしていると考えれば、すべて腑に落ちるのではないか。」(p220)
という仮説を展開しています。
中国国内政治が一枚岩でないことは周知の事実であり、
中国で核兵器を持つのは旧成都軍区、
従って、旧瀋陽軍区が自身の代わりに、北朝鮮に核を持たせた、
という著者の指摘は説得力があると思います。
中国問題を横断的に読む解くのに参考になる一冊でした。
本書の構成は以下の通りとなっています。
序章 中国共産党というモンスターを生み出してしまった「日本の失敗」
第一章 中国政治の真実は、どす黒い腐敗の巣である
第二章 インチキ・ウソだらけの中国経済の真相
第三章 戦後の主な日本歴代内閣の外交政策
第四章 安倍総理の国家戦略「セキュリティ・ダイヤモンド」
第五章 複雑怪奇な「中朝関係」の真相
本書のタイトルから想像すると、中国崩壊への道筋を一貫して説明する本かな?
と思いますが、実際には、上記構成の通り、中国問題についての様々な問題を
取り上げた本です。従って、現代中国の問題を学ぶ上での
入門書的な色彩も持った本かと思います。
本書のユニークなところは、日本の過去の政策と中国問題を論じているところで、
序章では「経済発展すると民主化する」という原則が中国に通用しなかった
日本の希望的観測の失敗を取り上げ、また、第三章では日本の主要な内閣での、
対中政策を解説します。
個人的に最も興味深かったのは第五章です。
本書では、「旧瀋陽軍区が全面的に北朝鮮を支援し、場合によっては、
北をコントロールしていると考えれば、すべて腑に落ちるのではないか。」(p220)
という仮説を展開しています。
中国国内政治が一枚岩でないことは周知の事実であり、
中国で核兵器を持つのは旧成都軍区、
従って、旧瀋陽軍区が自身の代わりに、北朝鮮に核を持たせた、
という著者の指摘は説得力があると思います。
中国問題を横断的に読む解くのに参考になる一冊でした。
「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか 浅羽 通明
リベラルは何故「敗北するか」を論理的に説明
本書はリベラル運動がなぜ勝てないのか?を論理的に考証している本です。
この点についての論旨は極めて明確で、歴史的な背景も交え論を進めます。
(大正政変と言われるデモは内閣を退陣させている例、等)
本書の構成は以下の通りとなっています。
第一章 リアル - 実力は実力を伴う行動によってしか倒せない
第二章 バーチャル - 政治的敗者はいつも文化へ逃げる
第三章 他社 - リベラルは「ビジネス」を巻き込めるか
本書には、論理の展開において唸らせるものが随所にありますが、
第二章において最も発揮されているかと思います。
「現実世界のリアルゲーム」と「世界観内のバーチャル・ゲーム」(p122)
においては、知識人たちのデモが、リアルな現実生活世界と
バーチャルな脳内観念世界の二重写しとなる点を指摘しています。
簡単に言うと、福島の原発事故は収束していない(リアル)と
原発は悪だから止めるべし(バーチャル)という対比です。
また、リベラルは「セカイ系」で「中二病」である(p139)
においては、リベラルデモの参加者を
「バーチャルのほうでは、たとえば平和国家で民主主義の日本が存亡の危機
にあるのです。そして、自分こそがその運命を握る戦士=リベラル知識人
だと思っている。
だから、エヴァの使途みたいな敵、たとえば集団的自衛権を容認する政府が
繰り出した安保関連法案などが来襲したら、エヴァへ乗りこんで、
もとい官邸前とか国会とかのデモへ参加して闘います。」(p141)
と一刀両断します。
本書のリベラルに対する提言部分については、どこまで本気で言っているか
わからない部分もありますが、論旨の展開は流石なものがあり一気に読み進めました。
リベラル派の気持ちが基本的に理解できなかった自分にとっては、
納得いくものが多く、参考になります。
リベラルの問題について考えたい人にはお薦めの一冊といえます。
本書はリベラル運動がなぜ勝てないのか?を論理的に考証している本です。
この点についての論旨は極めて明確で、歴史的な背景も交え論を進めます。
(大正政変と言われるデモは内閣を退陣させている例、等)
本書の構成は以下の通りとなっています。
第一章 リアル - 実力は実力を伴う行動によってしか倒せない
第二章 バーチャル - 政治的敗者はいつも文化へ逃げる
第三章 他社 - リベラルは「ビジネス」を巻き込めるか
本書には、論理の展開において唸らせるものが随所にありますが、
第二章において最も発揮されているかと思います。
「現実世界のリアルゲーム」と「世界観内のバーチャル・ゲーム」(p122)
においては、知識人たちのデモが、リアルな現実生活世界と
バーチャルな脳内観念世界の二重写しとなる点を指摘しています。
簡単に言うと、福島の原発事故は収束していない(リアル)と
原発は悪だから止めるべし(バーチャル)という対比です。
また、リベラルは「セカイ系」で「中二病」である(p139)
においては、リベラルデモの参加者を
「バーチャルのほうでは、たとえば平和国家で民主主義の日本が存亡の危機
にあるのです。そして、自分こそがその運命を握る戦士=リベラル知識人
だと思っている。
だから、エヴァの使途みたいな敵、たとえば集団的自衛権を容認する政府が
繰り出した安保関連法案などが来襲したら、エヴァへ乗りこんで、
もとい官邸前とか国会とかのデモへ参加して闘います。」(p141)
と一刀両断します。
本書のリベラルに対する提言部分については、どこまで本気で言っているか
わからない部分もありますが、論旨の展開は流石なものがあり一気に読み進めました。
リベラル派の気持ちが基本的に理解できなかった自分にとっては、
納得いくものが多く、参考になります。
リベラルの問題について考えたい人にはお薦めの一冊といえます。
浅羽 通明 筑摩書房 2016-02-08
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