2021年5月11日火曜日

「違和感」の日本史 本郷 和人

歴史好きにはたまらない本


本書は産経新聞に連載中の『本郷和人の日本史ナナメ読み』の
2018年6月7日~21年2月11日掲載分を加筆修正・再構成したものとのことで、
歴史にまつわるエッセイといった文章ですが、
日本史を学びたい人にとっては勉強になることが多いです。

本書の目次は下記のようになっています。

第1章 江戸時代に鎖国はなかったのか
第2章 2代将軍が天皇に激怒の「違和感」
第3章 信長の「天下」とは京都周辺だけか
第4章 なぜ西郷どんは大隈重信を嫌うのか
第5章 「男と女」の立ち位置の行方
第6章 天皇をめぐる歴史の謎
第7章 夏目漱石のワケありな門人たち
第8章 人物を語らない歴史研究でいいのか

個人的には第5章で取り上げられている荻野吟子さんの生き様が印象的でした。
彼女は17歳で近隣の名主と結婚するわけですが、
よそで淋病をもらい吟子にうつしました。

そのことで離婚し、子供が産めなくなってしまうのですが、
その際、男性医しかいない当時のことですから、
男性からの診察は相当屈辱的だったとのこと。
そこで世の女性を救うべく医者になることを志します。

その後の奮闘ぶりが本書に書かれているのですが、
これがなかなか大変で考えさせられるものがありました。

その他の人物も躍動感ある筆致で述べられていて、
あっという間に読了したという感じでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿