2020年3月22日日曜日

変見自在 中国は2020年で終わる 髙山 正之

日本・日本人の正しい歴史認識を再考すべし!


本書のタイトルは「中国は2020年で終わる」となっていますが、
これは本書に収録されている文章の一つです。

本書は週刊新潮に連載のコラムが元ネタなので、
特別に中国にフォーカスした本ではありません。

それでは矛先はどこに向かっているかと言えば、
中国はもちろんですが、
朝日新聞や欧米各国、韓国・北朝鮮にも向かっています。

特に朝日新聞のインチキ報道には厳しい視線を向けており、
朝日新聞の凋落はなるほどと納得させられるものがあります。

それよりも注目すべきなのは、
戦前の欧米各国へ向けられる厳しい視線へ注目です。

”日本 = 悪、欧米 = 善”という図式は本当か?
このことを疑う契機にも本書はなるかと思います。

本書を読んでいると、朝日新聞や欧米のインチキぶりに頭が来てしまうわけですが、
こういった怒りを持つことが日本人には必要なのだと思います。

2020年3月16日月曜日

逆さ地図で解き明かす新世界情勢 東アジア安保危機と令和日本の選択 松本 利秋

地政学的発想の重要性を認識すべし


本書の最初の部分には

「逆さ地図で見る日本列島」
「中国から見た南シナ海」
「逆さ地図で見るアジア」

の3枚の地図が挿入されており、
地図をこの視点で見ることの重要性が、
本文で展開されています。

中国やロシアから見ると以下に日本列島が邪魔であるか...
この辺を理解しないと、北方領土問題や尖閣諸島についての理解はできません。

本書は地政学的アプローチをメインに、
日本を取り巻く国際情勢について分かり易くまとめているので、
国際情勢の入門書として読んでも参考になるかと思います。

欲を言えば、今後の展開についての予想部分について、
もっとページを割いて頂きたかったですね。

2020年3月6日金曜日

続 定年バカ 勢古浩爾

「定年バカ」待望の続編


本書の基本的なコンセプトは世間に蔓延る「定年本」を痛快に斬ること。
これにつきます。
前作に引き続き、その爽快は筆致は健在です。

定年をテーマに書かれた本は昨今恐ろしい勢いで書かれていますが、
その本の多くが「生涯現役」だったり、「働くことが生き甲斐」みたいなもの。
そういう無駄な本を読まなくてすむのも本書のメリットですかね?

「人生100年」とか「老後あと2000万円必要」とか、
よくもまあ不安を煽る常套句をこれでもかと考えだすものですが、
この手の本は読んでハズレが多いのも確かです。

定年後なんか「自分の好きにすればよい」という筆者の主張はシンプルですが、
前著に比べても説得力が増しているような気がしますね。

一点、前著とのトーンが変わったのが最終章です。
筆者は脳梗塞で倒れたそうですが、そのせいか死が身近になったとのこと。

ただその辺りを悲観的にならずに、
淡々とした筆致で書かれているのは流石といったところです。

あっ、ちなみに定年関連本でも褒めている本はありますよ。
そういった本は自分でも読んでみたいと思いますね。

2020年3月5日木曜日

米中覇権戦争の行方 北野 幸伯

米中対立の真の意味を考える


今起こっている米中の対立を単なる経済的問題として考えると、
事の本質を見誤ることになります。

その辺りの事について、「米中覇権戦争」という言葉を軸に、
まさに米中が覇権を争っているのが今の状況であり、
日本は米国と中国のどちらにつくべきか?
といったことを分かり易い筆致でまとめているのが本書になります。

「米中覇権戦争」というと”陰謀論”や”トンデモ本”を連想する人のために、
メジャーな媒体に掲載された記事を引用しながら論を展開しているので、
著者の述べていることに説得力があるのは当然です。

著者の敗戦国にならないためにはどうすべきか?
という提言については、日本人として一考すべきですね。

勝つためには気に入らない相手とも組むべき!
最大の敵はどこかを認識する!
国際政治のリアリズムを学ぶには最適の書かと思います。