2019年1月30日水曜日

マンガ版 堀江貴文の「新・資本論」堀江 貴文

住宅ローンの考え方は同意だが...

本書で最初に読んで気になり同意するのは住宅ローンを組んで
家を買うことが大いなるリスクであること。
堀江さんが住宅ローンに反対する理由は以下の通りです。

① 長期の住宅ローンを組んでマイホームを買っても安心ではない。
 住宅ローンを払えなければどのみち追い出される。
 むしろ賃貸物件のほうが、借り手の方が立場が強いから、
 多少家賃を延滞しても支払いの意思さえ示せばいきなりは追い出されない。

② 地震大国日本で何千万円の住宅ローンを組んで家を買うのはものすごいリスク。
 地方ならともかく、東京で地震保険に入っても、
 損失が巨大になれば絶対に保障される見込みはない。

住宅ローンなど金融機関が儲ける為の仕組み作りという主張には頷けます。

ただし、堀江氏は
"どんなつながりでもいい、「人との関わり」さえあれば最低限は生きていける" (p73)
と主張し、貯金なんかより人的つながりを
セーフティーネットにしようと主張されています。
家を買って安心するより、いざというとき助けてくれる人的関係を重視というものです。

これは個人的には相当上級者的生き方ですね。
むしろいざという時の為にある程度の貯金が必要!
というのがシンプルです。

「お金の本質は信用である」というのはその通りですが、
そのことを人間関係で構築するよりはお金貯めた方が早いし確実かな?
なんてことを思いました。

本書全般としては、堀江氏独自の視点が多く、
参考になる点、考えさせられる点が多かったかと思います。
いずれにしても、世の中の本質を見抜く目を養うには良書かと思います。

ビンボーでも楽しい定年後 森永 卓郎

定年後を楽しく生き抜くためのノウハウ

本書は、見開き2ページで1つのトピックスで全部で81のトピックスを取り上げており、
それぞれの項目が独立して読みやすく、
また、自分の興味あるトピックスを拾い読みできる点は良いですね。

本書の構成は以下の通りです。

第一章 老後生活の展望
① 全体展望
② 年金
③ 住まい
④ 相続
⑤ 医療、介護、健康

第二章 資産運用

第三章 節約
① 節約の積み重ね
② ポイントの活用
③ 税金を取り返す
④ 割引を活用
⑤ 株主優待の活用
⑥ 小銭を稼ぐ

第四章 生きがいづくり

個人的に興味深く読んだのは「博物館ビジネスは成り立つか」(p172)
というトピックスですね。
個人的なコレクションを展示する博物館を1億8000万円かけて作った森永さん。
そんな豪快なお金の使い方をする人が節約術を語るというのが、
メリハリがものすごく効いている生活だな!と面白く拝読致しました。

2019年1月28日月曜日

米中貿易戦争で日本は果実を得る 高橋 洋一

データに裏打ちされた分析は流石!

米中貿易戦争は米国の圧倒的勝利に終わる!
これは、中国から米国への輸出額は米国から中国への輸出額の4倍なので、
関税の報復合戦ではそもそも中国に勝ち目はないわけです。

トランプはアメリカの国益を守るためには、
ここらで本腰を入れて、知的所有権保護や先端技術の優位を
堅持させないとやばい!と思っていて、
それを実行に移しているだけなのです。

本書でも中国に未来は共産党独裁放棄か経済崩壊のどちらか!
という予言をされていますが、本書を通読すればその点は理解できるかと思います。

日本についてはこの点は心配ないとは筆者の論ではありますが、
このまま財務省の好き勝手にさせてはやばいよ!と後半で記されています。

私も概ねの論旨は全くその通りだとは思いますが、
近々にそういった未来が来るかは少々疑問もあります。
財務省も中国もしぶといですからね。


2019年1月13日日曜日

まんがとカメラで歩く奥の細道 伊東 章夫 大石 好文

「奥の細道」をわかりやすく理解する

松尾芭蕉と言うと、なんかおじいさんのイメージがあるのですが、
(絵のイメージですね)享年51歳とのこと。
そんな事実を目にしてもういちど「奥の細道」を読んでみたくなりました。
いきなり原書を読むというのは少々ハードルが高い気がしましたので、
とりあえず、こちらの漫画を手に取ってみました。

本書はコミカルな漫画で奥の細道の旅をわかりやすく説明し、
写真で現在の芭蕉がたどった場所を解説するというスタイルです。
もちろん、メジャーな俳句の解説も載っています。

そういうわけなので、本書は初学者にもとっつきやすい本ですが、
むしろ、奥の細道に関係する観光名所を旅したい人にとって
恰好の入門書になると思います。

私は東北方面は結構旅行していて、
本書で取り上げられている場所にもそれなりに行っているのですが、
松尾芭蕉の足跡をメインに旅行はしませんでした。

今回本書を読んで、そういったスポットをかなり見落としていることに気が付きました。
いつかは本書を片手に再び東北の地へ行きたいものです。

2019年1月10日木曜日

日本を亡ぼす岩盤規制 既得権者の正体を暴く 上念司

日本の岩盤規制の現状を理解するには最適の書

本書によれば、岩盤規制によって日本国民は
毎年30兆円の負担増となっているとのこと!
実に

”毎年100兆円の国の予算のうち30兆円は無駄に使われていることになる”(p235)

というから恐ろしい話である。

本書では下記の8章に分けてその根拠を説明しています。

第1章:財務省
第2章:農業
第3章:放送・通信
第4章:銀行
第5章:NHK
第6章:医療・病院
第7章:保育園
第8章:朝日新聞

この中で私が一番興味深く読んだのが第8章の朝日新聞。
副題が「朝日新聞はいつ潰れるのか?」となっており、
朝日新聞の部数がどれだけ減少すれば朝日新聞が倒産するかを、
業績推移やキャッシュフローの観点から説明しています。
このあたりの説明は経済評論家として一流の氏ならでは!

"全国各地にいるアンチ朝日新聞の「一般市民」約一万人が、
毎月3~4件を目標に新規解約の勧誘をしていると聞く。" (p233)

こういった方々にも一つの指標となりますね!

日本の岩盤規制問題は歴史が長く根深いものがありますが、
この事情にあまり詳しくない方でも、
平易な言葉で書いてあるので理解しやすいです。
入門書的にも、あるいは、知識を整理するうえでもお勧めの本ですね。