2019年10月13日日曜日

成功していた日本の原爆実験―隠蔽された核開発史

日本は1945年8月12日に核実験に成功していた?


本書に記載されていることが事実であれば、
今までの歴史を覆す発見であるとともに、
今後の日本の国防にとっても重要な意味を持ちます。

そのことは本書の下記部分を読むと分かります。
" NPT(核兵器不拡散条約)によれば、核兵器の保持を許される「核兵器国」は「1967年1月1日の時点で既に核兵器を保有している国」と規定されている。1945年8月12日に核実験に成功していれば、日本は核兵器国としての資格を持つ。" p(30)

本書の内容が立証されれば、
日本が核兵器保有国になる大きな障害がなくなるわけなので、
核兵器を実際に持つか持たないかは別として、
これは大きな意味を持ちます。

また、本書は日本の核開発がソ連・北朝鮮の核開発に
与えたであろう影響についても考察しており、
興味深い論を展開しています。

一方、本書の訳文は極めて読み難いです。
直訳的な表現が多く、読むのに苦労します。

また、南京事件や731部隊について誤った通説を信じている節があり、
そのことが本書の内容そのものに疑義を抱かせる結果にはなっています。
(この点については訳者の解説もあります)

しなしながら、基本的にはなかなか示唆に富む内容の本であり、
著者の執念のようなものも感じさせる本ではありました。